FUTURE FIRST
エクイニクスにおけるサステナビリティへの取り組み

当社のビジョン

エクイニクスはより良い未来の実現のために取り組んでいます。その一環として、Future Firstのサステナビリティ戦略を推進しており、従業員とパートナーを結集させてより良い未来を構想し、それを実現するために必要なことを実行するとともに、今日の行いが明日にどのように影響するかを常に考えながら行動しています。

エクイニクスはグローバルなデジタルインフラストラクチャ企業として、差し迫った世界的な課題、長期的リスクを管理することに対するステークホルダーからの期待の高まり、デジタル経済が世界に与える環境的および社会的影響に対する意識の高まりに対処し、サステナブルな未来のための取り組みにおいて重要な役割を果たしていきます。

過去2年間にわたる新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、公衆衛生の根底にある矛盾を露呈させ、経済格差の拡大に拍車をかけました。パンデミックの影響は医療危機だけにとどまらず、人道的危機にまで発展しており、米国および世界のさまざまな国における根深い社会的不公平を社会全体が認識するようになっています。

パンデミックはまた、働き方や学び方、相手とのかかわりあい方を含め、すでに進行中のデジタルトランスフォーメーションを加速させました。これらの変化は、パンデミック後も長く社会を変革し、いくらかの顕著な利益をもたらすと考えられる一方、企業や政府、その他のステークホルダーが社会的脆弱性に対処し、より回復力に優れたサステナブルな経済を再建しようとする中で、デジタル格差拡大などの不平等も悪化させています。

世界最大規模のグローバルデータセンター不動産投資信託(REIT)であるエクイニクスは、お客様とパートナー様によるデジタルトランスフォーメーションの持続的な拡大を支援できる絶好の立場にあり、240拠点に及ぶInternational Business Exchange™(IBX®)データセンターと業界全体にわたり、地球環境の保護と気候変動対策の取り組みにおいてリーダーシップの役割を果たしています。

2030年までのグローバルな気候中立目標と科学的根拠に基づく目標の一環として、今後は、脱炭素化の取り組みを事業およびサプライチェーン全体で推進するとともに、より多くの人が有意義な仕事に就けるようにするための多様な人材パイプラインおよびパスウェイを整備するなど、多様性・包摂性・帰属意識(DIB)への投資と意識の向上を通じて、従業員の潜在能力を引き出すための取り組みをさらに強化します。また、誰も置き去りにされることのない、より公正かつ公平な世界の実現という目標に向かってどのよう一致団結して取り組むべきかについて、同僚や外部のパートナーと勇気ある話し合いをするよう努めています。業界のリーダーとしてエクイニクスは、正しい行いで先頭を進み、テクノロジーが地球に及ぼす影響を最小限に抑えつつ、すべての人がテクノロジーのメリットを最大限に享受できるようにすることに取り組んでいます。

GRI: Empowering Sustainable Decisionsこのレポートは、Global Reporting Initiative(GRI)のサステナビリティ報告スタンダードの中核オプションに従って作成されており、サステナビリティ会計基準審議会(SASB)の不動産基準および気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の開示の一部に対応しています。エクイニクスは、これらの開示範囲を今後さらに拡大するよう取り組んでいます。

役員からのメッセージ

2021年は、重大な課題と無限の機会の両方で特徴づけられた一年でした。新型コロナウイルス感染症の症例数が着実に減少する中、日常を取り戻すことを期待して楽観的な見通しで新年を迎えたものの、デルタとオミクロンの亜種、インフレ率の上昇、世界的なサプライチェーンの混乱という厳しい現実に直面しました。そのような中、エクイニクスのチームは、この難局に臨機応変に対処しました。

2022年を迎え、今度はウクライナでの悲劇的な出来事がパンデミックに対する楽観的な見方に暗雲を投げかけています。エクイニクスは、世界各国による精力的な対応の輪に参加し、ウクライナの人々に人道支援を提供しています。その一方で、ますます複雑化する変化の激しい世界において、デジタルインフラストラクチャの必要性が高まり続けていることは明らかです。世界中で業界再編が進み、デジタルトランスフォーメーションは競争力の基盤となっています。デジタルリーダーは、これまで以上に分散型でエコシステムに対応しており、かつ柔軟性が高く、持続可能で相互接続性に優れたインフラストラクチャを求めるようになっており、エクイニクスは、このニーズに応えることのできる比類のない立場にあります。

グローバルなリーチが27か国の66の都市圏にまたがるエクイニクスは、デジタルエッジの理想的な在り方としてお客様の間で認識されています。大規模なエコシステムを土台に、Fortune 500の半分以上を含む10,000組織のお客様基盤とクラウドオンランプの圧倒的なシェアにより、デジタル世界の著名組織との近接性を確保しています。当社のインターコネクション(相互接続)プラットフォームは、デジタル経済を促進する419,000以上の相互接続で構成されています。これらの優位性は市場のトレンドと緊密に合致しており、市場でのリーダーシップの拡大に貢献しています。

エクイニクスは、市場でのリーダーシップには、すべてのステークホルダーにサービスを提供し、世界をより良いものにするという大きな責任が伴うと考えており、環境・社会・ガバナンス(ESG)イニシアティブ全体に当社の価値観を反映させる、大胆なFuture Firstサステナビリティ戦略に基づいてこの責任を果たしています。すべては「奉仕」の精神で始まり、毎日の業務で互いに尽力し合うことによって、最終的にはお客様、株主、そして当社が事業を展開している地域社会のためになることができます。当社は、誰もが組織に対する一体感を持ち、自分が尊重されていると感じながら、安心して働くことのできる文化をはぐくむための施策を毎日実践し、有能な人材にとって魅力的で包摂的、かつ発奮材料となる環境を生み出すことで、このビジョンを実現するよう取り組んでいます。エクイニクスは、ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団から満点を獲得し、「LGBTQ+の平等において最高の職場」に選出されています。また、JUST Capitalが選ぶ米国で最も「公正な」企業の2022年版ランキングでは、不動産部門の1位に評価されています。さらに、世界的なニーズがこれまで以上に高まる中、地域社会のために行動を起こし、200万ドル以上の寄付と16,500時間以上のボランティア活動を通じて、世界中の2,200以上の慈善団体を支援しています。

2021年6月には、データセンター業界で初めて、2030年までに全世界で気候中立を達成することを約束しました。このコミットメントは、科学的根拠に基づく排出削減目標、積極的なグリーンファイナンシング計画、包括的なサステナビリティ戦略によって裏付けされており、温室効果ガスの排出を削減するための投資とイノベーションを推進する重要なステップであると同時に、お客様のデジタルサプライチェーンのグリーン化とステークホルダーの進化するニーズへの対応において当社が果たす重要な役割を反映しています。これらのコミットメントの達成に向けた取り組みは順調に進んでおり、2021年度のポートフォリオの再生可能エネルギーのカバー率は95%を超え、4年連続で90%を上回りました。また、施設のエネルギー効率を継続的に改善し、PUE(電力使用効率)の値を前年比で5%以上削減しています。さらに2022年からは、執行役員を含むVPレベル以上の従業員の短期インセンティブに修正を加えることで、環境保護とダイバーシティの両方の目標を達成するための財務説明責任を、より広範なリーダーシップチームに課しています。

2021年を振り返ると、多くの人がそうであるようにさまざまな感情が沸き起こります。今後は、世界を結び付けるプラットフォームの提供という目標に引き続き取り組み、人々の働き方・生き方を充実させ、地球環境を保護するイノベーションを促進することで、さらに大きな可能性の扉を開くことができると考えています。

#InServiceTo

Charles Meyers,Peter Van Camp,Keith Taylor
Sign image of Charles Meyers

チャールズ・マイヤーズ

プレジデント兼
最高経営責任者
Equinix, Inc.

ピーター・ヴァン・キャンプ

ピーター・ヴァン・キャンプ

代表取締役会長
Equinix, Inc.

Sign image of Keith Taylor

キース・テイラー

最高財務責任者
Equinix, Inc.

Charles Meyer

チャールズ・マイヤーズ
プレジデント兼最高経営責任者
Equinix, Inc.

「世界をリードする相互接続データセンター企業であるエクイニクスは、この新しい時代を形成する組織とエコシステムを、持続可能かつ責任ある方法で支援、保護、接続することに専念しています。」