エクイニクスは、Future Firstのサステナビリティ戦略を推進しており、従業員とパートナーを結集させてより良い未来を構想し、それを実現するために必要なことを実行するとともに、今日の行いが明日にどのように影響するかを常に考えながら行動しています。世界的なデジタルインフラストラクチャリーダーであるエクイニクスは、テクノロジーの力を活用して、より身近で公平、かつ持続可能な未来を創造する責任があります。当社のFuture First戦略を構成する環境・社会・ガバナンス(ESG)イニシアティブは、ステークホルダーとエクイニクスの事業に最大の影響を与える重要な問題に焦点を当てています。私たちはサステナビリティの目標に向かって前進し続け、世界を結び付けるプラットフォームの提供という目標に引き続き取り組むと同時に、人々の働き方・生き方を充実させ、地球環境を保護するイノベーションを促進できるビジネスの構築を目指しています。
地球環境の保護に必要なことを実践
秘められた可能性を引き出すための努力の積み重ね
誠実さをもってリード
エクイニクスは、お客様、パートナー様、投資家、従業員、地域社会と共通の価値観を生み出すことができると考え、ますますグローバル化する市場で事業を展開するにあたり、絶えず進化するビジネスの問題に迅速に対応できるよう専念しています。
その一環として、環境と人的資本を適切に管理するための努力を続けるとともに、クラス最高レベルのESG慣行を堅持して、目標達成状況を見える化して監視および報告することを、成功のための条件として定義しています。
この目標を達成するため、ESGプログラムを定期的に評価することによって、変化する世界に価値をもたらせるようにしています。私たちは、再生可能エネルギーへの揺るぎないコミットメントを果たし、効率および回復力の向上を実現するための革新を続けています。従業員およびコミュニティエンゲージメントプログラムは、目的意識、情熱、および影響力を統合して、誰もが組織に対する一体感を持ち、自分が尊重されていると感じながら、安心して働くことのできる職場環境を従業員一人ひとりに約束したとおりに整備します。また、ガバナンスおよび倫理プログラムでは、従業員、パートナー、サプライヤーの誠実で一貫した倫理的行動を促進することで、全員が力を合わせることのできる組織作りを後押しします。
世界で最も重要な社会的および環境的課題に組織全体で迅速に対応できるよう、エクイニクスのFuture Firstアプローチは、当社のビジネスとの関連性が特に高く、プラスの影響を与える最も多くの機会があると考えられる国連の持続可能な開発目標(UNSDG)6点に焦点を当てています。
男女平等
エクイニクスは、インクルージョンの文化を育み、リーダーシップの役割や組織全体で女性を増やすことに取り組んでいます。 エクイニクスはまた、従業員に差別禁止ポリシーを実施しています。
手頃な価格でクリーンなエネルギー
エクイニクスは、Clean Energy Buyers Alliance (CEBA) の創設メンバーであり、EU Climate-Netural Data Center Operator Pact の共著者およびメンバーである RE100 のメンバーです。 私たちは、世界中で 100% クリーンで再生可能なエネルギーを実現するという長期的な目標を掲げており、低炭素経済への移行を提唱しています。
ディーセント ワーク & 経済成長
エクイニクスは、従業員に有意義な仕事を提供し、生活を改善するために身体的、精神的、感情的な健康をサポートすることに取り組んでいます。
産業、イノベーション、インフラストラクチャ
エクイニクスは、グローバル経済の成長とイノベーションを促進する方法で、デジタル ビジネスが変革、コラボレーション、繁栄することを可能にする、弾力性があり、持続可能で、コミュニティに焦点を当てたインフラストラクチャを構築します。 私たちは、革新性、効率性、クリーン エネルギー グリッドへの統合を中心とした未来のデータ センターの設計に取り組んでいます。
不平等の減少
私たちは、すべての従業員が「私は安全で、私は所属し、私は重要です」と言うことができる多様で包括的な文化を構築しています. また、デジタル アクセスを増やし、労働力開発を促進し、最も支援を必要としているコミュニティ全体で技術スキルを向上させるために、ビジネスを活用する方法を模索しています。
気候変動への取り組み
私たちは、目標を通じて世界的な気候変動の緊急性に取り組んでいます。 当社は、100% 再生可能エネルギーの目標、科学に基づく目標、および 2030 年までにカーボン ニュートラルになるというコミットメントを設定した最初のデータセンターです。 私たちは、私たちのビジネスが気候変動によって直面するリスクを評価し、軽減しています。
エクイニクスの強固な基盤を土台にし、過去5年間に達成したサステナビリティの成果を足がかりにして、世界中で慣行を継続的に改善するとともに、事業を展開している各地域で正しいことを行えるようリーダーを支援しています。
エクイニクスは、専用のサステナビリティプログラムオフィス(SPO)を通じてサステナビリティを管理しています。SPOは、サステナビリティをグローバルに根付かせるためのクロスファンクショナルチームの全社的な編成と調整においてリーダーシップを提供します。これには、戦略の定義、イニシアティブ/プロセス/システムの実行と測定、進捗状況の報告、ステークホルダーとの連携が含まれます。
SPOは、代表取締役会長、プレジデント/CEO、CFO、CLOおよびCHRO、グローバルオペレーション担当EVPで構成されるサステナビリティ執行委員会によって監督され、最終的にエクイニクスの取締役会ガバナンス委員会によって監督されます。
SPOは、外部のステークホルダーと連携して、進捗状況を共有し、問い合わせに対応するほか、Future Firstサステナビリティ戦略を強化するための情報を求める責任があります。ステークホルダーとの連携の頻度と方法について詳しくは、「エクイニクスのステークホルダー」をご覧ください。
私たちは、戦略と事業内容の影響を見える化して伝えるよう取り組んでいます。
エクイニクスは、業界をリードするフレームワークの要件を満たし、ステークホルダーの期待に応えるため、報告体制を進化させ続けています。2015年以来、Global Reporting Initiative(GRI)のスタンダードである中核オプションに従って報告を行っています。2019年からは、企業年次報告書にサステナビリティ情報を盛り込み、エクイニクスがすべてのステークホルダーのためにどのように価値を生み出しているかを総合的に把握できるようにしています。また、企業活動の年次報告書であるフォーム10Kには、環境および人的資本の開示も含めています。
エクイニクスは、財務報告以外の業界の協議会にも積極的に参加しており、Caterpillar、Levi Strauss & Co、Mars、Salesforce、VMwareなどの業界リーダーとともに、プリンスオブウェールズ・アカウンティング・フォー・サステナビリティ(A4S)プロジェクトCFOリーダーシップ・ネットワーク米国支部の創設メンバーです。A4Sの米国ネットワークは、大規模グローバル組織の12人を超えるCFOで構成されています。A4Sの目的は、気候変動などの社会的および環境的考慮事項をビジネス戦略とオペレーションに迅速に統合して、回復力のあるビジネスモデルを構築することにあります。このイニシアティブの一環として、エクイニクスは気候関連の財務情報開示タスクフォース(TCFD) の勧告を支持し、気候関連のリスクと機会を評価、管理、測定します。
「エクイニクスは、財務実績を達成するだけでなく、地域社会と環境保護に積極的に貢献する必要があることを常に念頭に置いています。私たちは、サステナビリティへの取り組みをグローバルに拡大することに専念しており、将来のビジネスの成長を可能にする鍵が、持続可能なイノベーション、テクノロジー、ビジネスモデルの開発にあることを理解しています。A4Sの米国支部の立ち上げと継続的なコラボレーションをサポートすることで、この取り組みのビジネス価値とソーシャルグッドを強調できることは大変喜ばしいことです。」
– エクイニクスCFO、キース・テイラー
エクイニクスの環境への影響(具体的にはエネルギー消費に占める再生可能エネルギー比率、スコープ1、2、3にわたる温室効果ガス排出量)は、ISO 14064-3限定保証基準に従ってサードパーティによって毎年検証されています。監査報告書を表示するには、こちらをクリックしてください。
エクイニクスのリーダー、従業員、社内外の主要なステークホルダーは、サステナビリティに共同で取り組み、それを成長戦略の重要な要素としてとらえています。
ステークホルダーの関与は、当社のサステナビリティへの取り組みを成功させるうえで不可欠です。エクイニクスでは、従業員、投資家、業界アナリストに加えて、10,000以上のお客様とのオープンで柔軟な多次元コミュニケーションチャネルを維持しています。また、利益団体や業界グループとのコラボレーションやパートナーシップにも優先的に取り組んでいます。
次の表は、これらの主要なステークホルダーと積極的に関わる方法の例をまとめたものです。
相手 | タイミング | 方法 | 詳細 |
---|---|---|---|
取締役会および経営幹部 | 四半期ごと、または必要に応じて | 対面およびバーチャルミーティング(経営幹部、取締役会、1対1) | ESGは、年に4回会合するエクイニクス取締役会のガバナンス委員会によって最終的に監督されます。SPOは、ESG戦略、目標と達成状況、リスクと機会について取締役会および経営幹部と連絡を取り合います。 |
サステナビリティ執行委員会 | 四半期ごと、または必要に応じて | 対面およびバーチャルミーティング(経営幹部、取締役会、1対1) | SPOは、主要なESG問題を監督する運営委員会に直属します。運営委員会は、リソース、プロセス、システム、ツールのコミットメント、および審査と監視を通じて、管理サポートを提供します。 |
サステナビリティ・ワーキングチーム | 月次ミーティング(必要に応じて)および臨時のコミュニケーション | 対面およびバーチャルミーティング、電話会議、電子メール | サステナビリティ・ワーキングチームは、ESGの柱を表すファンクショナルリーダーに加え、3つの地域すべての30人以上のファンクショナルエリアリーダーで構成されています。このチームは目標を設定し、特定の成果物と活動を完了して、指標を収集し、達成状況をSPOに伝達します。また、リスクと機会を管理し、エクイニクスでESGを推進するためのアイデアも特定します。グローバルチームのメンバーは、指定された地域のリーダーと協力して情報を広め、作業を実施します。 |
サステナビリティマーケティング協議会(SMC) | 月次ミーティング、部門別ミーティング(必要に応じて)、および臨時のコミュニケーション | 対面およびバーチャルミーティング、電話会議、メール、部門横断的および地域レベルのマーケティングおよびコミュニケーション実施サポート | SMCは、マーケティング、製品、セールス組織にまたがる地域レベルの部門横断的な代表者で構成され、社内外のステークホルダーとのサステナビリティへの取り組みを世界に知ってもらうことを目的とした年次マーケティング重要業績評価指標(KPI)を策定し、推進しています。 |
従業員 | 四半期ごとの従業員調査、一部の従業員(セールス担当者など)を対象に毎年実施されるサステナビリティ調査。内部向け「HUB」記事は毎月またはそれ以上の頻度で発行 | サードパーティが管理するパルスサーベイプラットフォームと管理関係(パフォーマンスレビュー、社内ミーティング、退職者インタビュー、その他の社内向け記事や活動を含む)。メールまたはオンライン調査ツールを介して実施される臨時のサステナビリティ調査。 | 雇用主としてのエクイニクスの成功に関する定量データは、四半期ごとのパルスサーベイや退職する従業員の退職面接などの活動を通じて提供されます。非公式のコミュニケーションは継続的なフィードバックを提供し、面接などの会話を拡充します。セールスチームやマーケティングチームを含むエクイニクスの従業員のサステナビリティの優先事項を理解していることは、ESGプログラムを開発する際に重要です。2021年のESGトピックを組み込んだ「従業員の声」調査には、幸福度、帰属意識、その他の重要な組織調査が含まれていました。新入社員研修の一環として、および年間を通じてエクイニクスの主要グループを対象に、サステナビリティ戦略と目標達成状況に関する教育トレーニングが提供されています。サステナビリティは、文化に対する国別アプローチを開発する、WeAreEquinix従業員アクティベーション/エンゲージメント戦略の中心的な柱でもあります。 |
お客様 | 臨時、月次、年次のグローバルお客様調査および監査 | 対面およびバーチャルミーティング、顧客管理チームとのメール、お客様向けグローバルNPS調査、顧客諮問委員会(CAB)の年次ミーティング | 質と価値の高いカスタマーエクスペリエンスを実現することは、エクイニクスの最優先事項です。サステナビリティ戦略、プログラム、およびデータは、カスタマージャーニーにおいてますます重要な役割を果たすようになっています。カスタマーエクスペリエンスチームは、お客様がフィードバックを共有し、サステナビリティ関連のリクエストを行うために利用できる公式チャネルを提供しています。フィードバックの形式は、自由回答形式のコメントフォーム、採点型の質問を含む詳細な調査、対面ミーティングへの参加など、さまざまです。エクイニクスでは、進行中のネットプロモータースコア(NPS)調査に加え、すべての顧客関係においてお客様の声に継続的に耳を傾け、そこから学ぶことによって、100%のお客様にリーチすることを目指しています。 |
ベンダーとサービスプロバイダ | 臨時 | 顧客管理およびベンダー選定プロセス | エクイニクスのベンダーは、サービスの提供先であるグループと強力なビジネス関係を築いています。エクイニクスはベンダーに対して常に最高水準を要求しています。2021年には、調達リソースを拡大して、ESGリスクを評価および軽減するとともに、科学的根拠に基づく目標に沿った気候変動への対応、人的資本および多様性への取り組みを推進しました。 |
投資家、アナリスト、サードパーティ格付け機関 | 四半期ごと、年次、および臨時 | 電話会議、対面およびバーチャル年次ミーティング、アナリストデイ、調査時の自主的な開示、A4SやCECPなどのエグゼクティブ主導の連合 | インベスターリレーションズチームは、投資家や株式調査アナリストとの活発なコミュニケーションを維持しています。エクイニクスは、投資家やその他の第三者格付け機関と連携し、これらの相手からの情報要請に対応しています。 |
利益団体と非政府組織(NGO) | 臨時 | 電話会議、対面およびバーチャルカンファレンス、ホワイトペーパーおよび書簡上の署名 |
エクイニクスは、さまざまな業界およびNGOのアドボカシーの機会、イニシアティブ、活動に参加しています。主要な組織には以下が含まれます。
|
コミュニティ/ソーシャルインパクトパートナー | 臨時 | 対面およびバーチャルミーティング、電話会議、電子メール |
エクイニクスは、ポジティブな社会的影響を促進するため、より持続可能で公平な未来に向けたビジョンを共有する組織とのパートナーシップを結んでいます。パートナー組織と共同で取り組むことにより、単独で達成できるものよりもはるかにインパクトの大きい変革が実現します。長期的なコミュニティパートナーシップの例は次のとおりです。
|
政府および規制機関 | 臨時 | 会議電話、カンファレンス、ホワイトペーパー上の署名、パブリックコメントと書簡、国/州/地方レベルの対面アドボカシー |
エクイニクスは、公益事業計画プロセスやエネルギー効率の規制政策など、行政レビュープロセスに定期的に情報を提供する機会を求めています。これまでに連携したグループやイニシアティブには次のものが含まれます。
|
「エクイニクスは、クリーンエネルギーのバイヤーコミュニティにおいて真のリーダーとしての役割を果たしており、その専門知識は、よりクリーンで手頃な価格のゼロカーボンエネルギーの未来を現実のものにする強い味方となっています。」
– CEBA CEO、ミランダ・バレンタイン氏(2019年4月)
エクイニクスは、サステナビリティの重要課題を特定するマテリアリティアセスメントを2020年に再実施しました。このアセスメントは、2015年と2018年に行った以前のマテリアリティアセスメントを拡張して、エクイニクスでのESGトピックの優先順位付けが業界トレンドおよびビジネス価値と引き続き一致していることを確認するものです。以下のマトリックスにプロットされたトピックはすべて、エクイニクスにとって重要課題であると見なされています。
今回のアセスメントでは、エネルギー使用量、再生可能エネルギー比率、温室効果ガス排出量が、ステークホルダーの関心とビジネスインパクトの両方の観点から非常に重要であることがわかり、これらの分野に継続的に注力することの必要性が指摘されました。また、2020年に起きたさまざまな事象を反映し、多様性、公平性、包摂性のイニシアティブをはじめ、会社としての回復力と適応力を充実させることの重要性も増しています。これらの分析情報は、サステナビリティに関する会話を促進し、Future First戦略をさらに発展させるために役立てられます。右上に表示されているトピックは、エクイニクスが独自の社会的影響力を持つ分野を表しています。
GRI 1.2および1.3。マテリアリティ。GRI 2.3。重要トピック。
エクイニクスにおける再生可能エネルギーの調達、持続可能なイノベーション、多様性、包摂性、帰属意識への取り組みは、世界中の業界や非政府組織によって高く評価されています。
このレポートは、Global Reporting Initiative(GRI)の基準である中核オプションに従って作成されました。レポートに含まれるデータは、2021暦年におけるエクイニクスの運用管理バウンダリ内の重要トピックの範囲を表しています。特に明記されていない限り、レポート期間は2021年1月1日から2021年12月31日です。別段の定めがない限り、エクイニクスの全世界の事業およびオフィスがレポートの対象範囲に含まれます。エクイニクスは指標を一貫して管理し、堅牢な内部追跡テンプレートを使用して、長期間のデータを比較しやすくしています。バウンダリの変更は必要に応じて開示されます。質問、コメント、懸念事項がございましたら、sustainability@equinix.comまでお送りください。
脚注:GRI 1.4。完全性。GRI 1.5。正確性。GRI 1.6。バランス。GRI 1.7。明瞭性。GRI 1.8。比較可能性。GRI 1.9。信頼性。GRI 1.10。適時性。 GRI 2.1 レポート原則の適用。GRI 2.3 重要トピック。GRI 2.4 バウンダリ。