エクイニクスが調達する再生可能エネルギー(メガワット時)が増えるほど、エクイニクスとお客様の両方で二酸化炭素排出量が減ります。再生可能エネルギーは、当社の炭素削減戦略に欠かすことのできない要素であり、お客様とパートナー様がデジタルサプライチェーンをグリーン化する手段となります。エクイニクスは2015年からRE100のメンバーであり、米国環境保護庁(EPA)グリーン・パワー・パートナーの全米上位100企業にも2015年以降選ばれています。
エクイニクスは、使用電力の100%をクリーンで再生可能なエネルギーで賄うという目標を達成するため、購入の決定に以下の4原則を適用しています。
グローバル オペレーション チームの取り組みを通じ、事業の成長と両立させるかたちで、再生可能エネルギーの購入量を増加・拡大することに優先的に取り組んでいます。2021年にエクイニクスがデータセンターで消費した電力は、オーバーヘッドインフラとお客様のIT負荷の両方で7,140ギガワット時であり、前年比11%増/減となりました。この2021年の消費量のうち、6,770ギガワット時(95%)を再生可能エネルギーで賄うことができました。再生可能エネルギーの調達量は、ギガワット時ベースで前年比16%の増加となっています。
対象範囲 | ||
---|---|---|
データセンター232拠点 | 総面積2,720万平方フィート | 27か国 |
消費量 | ||
2021年にグリッドからの電力7,140ギガワット時を消費 | 米国の610,000世帯の年間電力使用量に相当 | 消費量のうちデータセンターの占める割合が99%、オフィスが1% |
再生可能エネルギー | ||
全世界で95%が再生可能 | 205拠点が100%再生可能エネルギー | 再生可能エネルギーに対応する7か国を2021年に新たに追加 |
260メガワットが長期買電契約によるもの | 電力使用量7,140ギガワット時のうち6,770ギガワット時が再生可能 | 再生可能エネルギーの購入量(メガワット時)が16%増加 |
エクイニクスは、事業を展開している世界のすべての地域で再生可能エネルギーを調達しています。再生可能エネルギーは、厳格な報告・廃止基準を満たすと認定された、さまざまなプロジェクトや製品から供給されています。当社は基本原則に従い、再生可能エネルギーの購入の質、地域性、追加性を高めるために、ポートフォリオを継続的に見直しています。主な注力分野は、実現可能で費用対効果が高い場合に証書から仮想電力購入契約(VPPA)に移行すること、アジア太平洋地域でカバー率を拡大することなどです。
2021年にエクイニクスの再生可能エネルギーは、以下から調達されました。
2021年、エクイニクスは他の4企業からなるグループとともに、グリーンエネルギーの購入について共同交渉する権利をオーストラリアの競争・消費者委員会から付与されました。エクイニクスが率いるグループは、太陽光発電と風力発電のプールアプリケーションを作成し、グループを全豪電力市場に接続し、各社が個別に24年間のPPAを締結することが許可されています。この認可は、再生可能エネルギーに対する競争の激化とそれに伴う投資を促進するものであり、重要な公共的利益となります。
2021年、エクイニクスは27カ国でデータセンター事業を展開し、オーストラリアを除くすべての国で再生可能エネルギーを購入しています。
再生可能エネルギー戦略以外にも、太陽光発電や燃料電池による自家発電、その他当社の全体戦略に合致する分散型低炭素技術の評価を継続しています。
エクイニクスは、クリーンエネルギーへの取り組みを目に見える形で示すため、敷地内太陽光発電の導入に継続的に取り組んでいます。再生可能エネルギーの総消費量に占める敷地内発電の割合は大きくはありませんが、これらの設備は通常使用されていないスペースを活用し、よりクリーンなエネルギーグリッドをサポートするという当社の全体的なビジョンに寄与しています。2021年、オーストラリアの3つのデータセンターが新たな太陽光アレイを導入して稼動しました(BR1が66kW、CA1が39kW、SY7が33kW)。これらは、シリコンバレーの「SV10」の528kW、「BO2」の1,020kW、「NY11」の455kW、「SG3」の屋上設置など、既存のグローバル太陽光発電システムに加わります。
エクイニクスのIBXデータセンターのポートフォリオは2015年から倍増し、新旧の拠点が混在するポートフォリオであっても、総合効率は前年比5.5%向上し、年間平均PUEは1.48になりました。
エクイニクスの再生可能エネルギーのカバー率は、2018年以降90%以上となっています。2021年には再生可能エネルギー電力95%を達成し、過去2年間でメガワット時ベースの再生可能エネルギー絶対購入量は29%増加しました。
エクイニクスは、2021年に27か国中26か国で再生可能エネルギーを購入しました*。
200以上のIBXが100%再生可能エネルギーとなりました。
*GPX社買収による拠点は2021年のGHG報告バウンダリから除外されています
エクイニクスは、世界各地で様々な再生可能エネルギー調達の選択肢を活用しています。これらの選択肢を優先的に利用することで、新しい発電設備の稼働に直接貢献するだけでなく、様々な再生可能エネルギー製品の恩恵を享受して、時間とともに改善を重ねることも可能となります。
社会に変化を起こす活動は、多くの企業の意見をまとめて、その購買力を活用する当社ならではの戦略の要です。私たちは、企業が再生可能エネルギーを購入する方法について認識を深め、すべてのお客様と電力消費者のために、より多くの再生可能エネルギーをグリッドに導入することを提唱しています。
2021年には、120社以上のエクイニクスのお客様を含むCEBA会員組織向けの、再生可能エネルギー取引の実施について学ぶための3つのセッションに教員として参加しました。これらの知識構築の努力は、2030年までに電力網の90%を脱炭素化するというCEBAの目標達成に向けて、業界の能力と関連する影響力を高めています。
エクイニクスは、再生可能エネルギー分野におけるリーダーシップが評価され、さまざまな組織から表彰を受けています。
「CEBAは、大規模なエネルギー消費者の購買力を結集し、市場を変えようとしています。エクイニクスは、私たちの初期メンバーの一つであり、業界で初めて再生可能エネルギー100%の目標を公にした企業です。エクイニクスは、クリーンエネルギーのバイヤーコミュニティにおいて真のリーダーとしての役割を果たしており、その専門知識は、よりクリーンで手頃な価格のゼロカーボンエネルギーの未来を現実のものにする強い味方となっています。」
– REBA/CEBA CEO、ミランダ・バレンタイン氏(2019年4月)